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1.わい化の目標 |
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1) 樹形と樹高 樹形は細がた紡錘形を基本とし、積雪が1mを越す地域では雪中に埋没すると考えられる枝を交差分枝した細がた紡錘形とする。本県の気象条件や土壌条件を考慮すると、作業がし易く、かつ高品質のものを安定して生産できる収量は10a当たりで約4tである。その場合、樹の高さは最上位の結実側枝の高さ(発出部)で地上2.5〜3mとし、最下枝の高さは地上0.5mとするが、積雪が1.5m以上の地域では最上位の結実側杖の高さは3.0〜3.5m、最下枝の高さは1m前後とする。なお、樹をこれより高くするとさらに高収量が期待できるが、作業性が損なわれるうえに強風にも弱くなり、果実品質が低下するなどの問題点も多いので、それぞれの経営内容、環境条件などに応じて樹高を決めるべきである。
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2) わい性台樹の栽植距離 地力別に台木と品種を組み合わせた場合の栽植距離の目安は表のとおりである。なお、近年、押し木繁殖が可能とされるわい性台木が数種類育成され、それらの台木については土壌適応性、品種別親和性などがまだ十分に解明されていないが、有望とみられるりんご試験場育成の「青台3」と果樹試験場リンゴ支場育成の「JM1」を試作台木として取り上げる。(台木の特性については、参考資料の青森県りんご試験場育成系統の特性および果樹試験場リンゴ支場育成台木の特性を参照。)
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