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10.袋かけと除袋 |
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1) 袋かけ (1) 袋かけの時期 ア 袋かけは7月10日頃までに終わるようにする。 イ 小袋はさびを防止し、着色を良くする効果はあるが、遮光性の強いものは果実の肥大を抑え、味を落とす傾向にあるので、できるだけ使わない。 (2) 袋使用上の注意 ア 遮光性が強いほど除袋時に日やけが発生しやすく、また高温高湿条件では果実に障害が発生する恐れがあるので十分注意する。 イ 袋の中には、斑点落葉病、すす点病、すす斑病などを防ぐことが難しいものもあるので、袋の防菌効果のみに頼らず防除を十分行う。 ウ 半透明一重袋を使用した場合、外観上は無袋果とあまり変わらない果実が生産されるが、食味は劣るので販売などの取り扱いに当たっては無袋果と混同させないようにする。 |
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2) 除袋 (1) 除袋時期 つがるは8月25日〜9月5日、陸奥は9月25日〜10月5日、ふじは9月20日〜10月5日である。なお、つがるの場合、最低気温が18℃を上回る時に除袋しても着色が進まないことが多い。 (2) 除袋時の注意 ア 日やけを出さないため、次の点に注意する。 (ァ) 二重袋をかけたものは、まず外袋をはぎ、果実の色が黄色みがかった時、あるいは薄い縞が入った時(晴れた日が3〜5日続いた後)に内袋をはぐ。 (ィ) 二重袋の内袋をはぐ場合は曇天か晴天の日中(10〜14時)に行う。 (ゥ) 陸奥などは除袋直後から数日間直射日光が当たらないと着色が良くならないので、除袋は晴天の続きそうな日を選ぶ。 イ 外袋をはぐ時は果実に密着している葉を摘み取る。これは着色ムラをなくし、さらにハマキムシ類の被害を防ぐ上でも重要である。 |
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